道の駅明宝の人気メニュー!めいほう鶏ちゃんについて
岐阜県のご当地グルメとして有名な鶏ちゃん(ケイチャン)ですが、平成時代中期ぐらいまでは他県からすると無名の食べ物でした。ここ郡上市明宝では昔から鶏ちゃんが食されており、平成19年より鶏ちゃんを通したまちおこし活動を続けています。今では道の駅明宝の喫茶明宝やお食事処おかみさんなどで、鶏ちゃんは大人気メニューとなっています!このページでは鶏ちゃん初心者の方から通の方に向けて、鶏ちゃんの魅力を知っていただくために為になる!情報をお伝えします。
鶏ちゃん(ケイチャン)とは
『鶏ちゃん(ケイチャン)』は奥美濃と呼ばれている岐阜県の中心付近にある郡上市をはじめ、下呂市、高山市南部、中津川市北部で食べられている郷土食です。
鶏ちゃんは、鶏肉を味噌や醤油ベースのタレなどに漬け込み、キャベツや玉ねぎ、季節の野菜と炒めて食べる里山ならではの料理です。素朴ながらご飯もお酒も進む、地元民には欠かせない郷土料理です。
もともとは、卵を産まなくなったニワトリを里山の貴重なタンパク源として調理して食べたのが始まり。身近な食材、調味料で手軽に調理できることから、今では飲み会、BBQ、お弁当のおかず、毎日の食卓にと、明宝地域のソウルフードとして定着しました。
鶏ちゃんに使用する鶏肉の材料・調味料には様々なバリエーションがあり、まさにお店の数だけ、家庭の数だけ味があります!
郡上市明宝地区では1950年代から鶏ちゃんを販売している店や鶏ちゃんをだす飲食店があらわれ、今でも民宿旅館を含めると20店舗ほどが取り扱っています。パッケージ商品も約17種類ほどあり、当サイトでは14個の取り扱いがあります。
味は比較的、地味噌を使った鶏ちゃんが多く、部位や味付けにそれぞれのこだわりの詰まっており、それぞれのお店にファンがいます。同じ味のモノはなくどれも個性があり美味しいので、ぜひとも食べ比べをしていただきたいです。
めいほう鶏ちゃんとは?
めいほう鶏ちゃんとは、広義では『明宝で作られた鶏ちゃん』のことを指し、狭義では『B-1グランプリに出品した、明宝家製造のめいほう鶏ちゃん味噌味』を意味します。
めいほう鶏ちゃんの調理方法・美味しい食べ方
鶏ちゃんは生の鶏肉を味付け加工したものです。野菜と一緒に焼いてお召し上がりください。
野菜は一般的にはキャベツ・ネギ・たまねぎです。季節の野菜を入れていただいて大丈夫ですので、たけのこ、ししとう、ピーマン、長とう、パプリカ、しいたけ、じゃが芋、ニラ、人参もおいしいですよ。もやしや青菜のように水分が多いものは、水分が出てしまいベチャベチャになりがちですが極厚鉄板ならシャキッと仕上がります。明宝の鶏ちゃんはかってはジンギスカン鍋で調理されていたこともあり、地元民はあまり野菜の水分が出ない仕上がりを好みます。玄人向けですが野菜を入れないという選択肢もあります。
※賞味期限は冷凍状態で保存した場合の日付です。解凍後は冷蔵庫で保存のうえ、2~3日以内にお召し上がり下さい。
①凍っている鶏ちゃんを自然解凍します
氷を浮かべた水の中で1~2時間。鶏のおいしさを逃がさない解凍方法です。
※時間に余裕のある場合は、冷凍室から冷蔵室にうつして8~12時間で自然解凍できます。
※お急ぎの場合は、水をはった容器に鶏ちゃんを入れて流水を10分ほど注いで下さい。
②お好きな野菜・旬の野菜を一口大に切ります。肉3に対して野菜1の比率がおすすめです。
③鉄板に薄く油をひいて鶏ちゃんを入れます。
鶏ちゃんに十分火が通るまで、香りとジュージューという音を楽しみながら焼きます。
④続いて野菜を入れます。火が通りにくい野菜から入れていくのがコツです。
⑤野菜がしんなりしてタレが全体になじんだら食べごろです。
本当に美味い鶏ちゃんとは?
今の世で美味しい鶏ちゃんはたくさんありますが、めいほう鶏ちゃん研究会の一員でもある当店スタッフが思う『美味しい鶏ちゃん』にはいくつか条件があると考えています。
一つ目は
『国産鶏を使用し、手づくりであること』
まず安心安全な良い材料を使うことはとても重要です。鳥の部位は、モモ肉が多く入っているものや、皮や卵巣・砂肝などが入った『皮肝』とよばれるものは、肉の旨味や油分があって美味しいです。機械でなくちゃんと包丁を使うと肉の繊維を無駄に切らずに美味しさを活かしてカットできます。
ちなみに明宝で作られている鶏ちゃんは全て国産鶏の手づくりです。
二つ目は
『タレの味付けにこだわることです』
鶏ちゃんのタレには基本的に味噌、醤油、砂糖、ニンニクなどの香味野菜を使いますがその調合具合で味付けは左右されます。お店はとにかく味にこだわり、作り主の黄金比率がタレの味を決めます。
三つ目は
『焼く時は分厚い鉄板で焼くことです』
鶏ちゃんを焼く器具はフランパン、焼き網、家庭用ホットプレートでも結構ですが、分厚い鉄板で焼くと別格の仕上がりになります。理由は、分厚い鉄板は蓄熱効果で安定した温度を保ち、熱が均等に加わり焼きムラがありません。一気に焼き上げ旨味を凝縮させて仕上げることができます。
また、明宝では昔からジンギスカン鍋を使用していました。適度に分厚いので蓄熱効果があり、余分な鶏肉の脂が流れ落ちるのでヘルシーで、仕上がりがベタつかずパリッとします。
スタッフが個人的に思う最高の味はB-1グランプリに出品した『めいほう鶏ちゃん味噌味』を屋台提供用の大鉄板で焼き上げたものをアツアツの鶏ちゃんです。最高の蓄熱効果でお肉の美味しさを存分に引き出しています!イベントなどでみかけたらぜひ召し上がってください!ご自分で焼かれるのであれば、当サイトで販売中の極厚鉄板で焼くのをオススメいたします。
冷凍鶏ちゃんのパッケージは何人前?
100~120gが大体1人前です。商品により内容量が違うので下記ご参考になって下さい。
・200g1~2人前
・250g1~2人前
・300g2~3人前
・500g4~5人前
ちなみに、材料の分量は肉3に対して野菜1
参考までに、男性が一緒に食べる際、お酒と一緒に食べる際、バーベキューの際は自然と肉の量がたくさん要ることがあります。
明宝の地元民が実際にやっていた鶏ちゃんの食べ方
地元の飲食店では地元民が自由な食べ方で鶏ちゃんを楽しんでいます。鉄板で鶏ちゃんを作って食べ終わったら、その鉄板には染み出た鶏ちゃんの旨味の油が付いています。その油をもう一度熱して溶き卵を落としてジュージュー焼いて下さい。お好みで塩コショウ、味の素をかけてお召し上がり下さい。きっと鶏ちゃんの新しい境地を見ることでしょう!
ちなみにお隣の下呂市などではうどんがマストだそうですよ。
この鉄板をよく見ると、飛騨地方で有名な、出汁しょうゆやバターなどで味を付けた豆腐ステーキを焼いていて、まさに自由な状態ですね(笑)
明宝の地元民が実際にやっていた鶏ちゃんの食べ方2
知っている方はこれを見てきっと叫ぶでしょう!「これはやり過ぎ!!」「まじでヤバい!!」「うまさを重ねすぎ!!」「禁断の食べ物!!」
この鉄板に乗っているのはみずかみ鶏ちゃんと、飛騨の伝統的な漬物の白菜の切漬けです。どちらも旨味成分と塩分が強いために、とても健康的な食べ物とは言えないのですが(笑)、悪魔的な美味しさで箸が止まらない状態になります☆
お酒を呑んでいる時の中盤から後半にこの食べ方になってしまったようですが、大変良い呑み会になったのは間違いありませんね。通の方へおススメいたします。
めいほう鶏ちゃん研究会のまちおこし活動
2007年、『明宝の地域活性化』を目的に、地元の有志の飲食店や民宿旅館などがめいほう鶏ちゃん研究会が発足しました。
明宝地域において古くから食されてきた『鶏ちゃん』を愛する者が集い、明宝地域の郷土食である『鶏ちゃん』の継承を行い、持続可能な地域づくりと、地域の元気に繋がる活動を行っています。『めいほう鶏ちゃんの里』と銘打って地元や他地域にて鶏ちゃんを提供し地道なプロモーション活動を行っています。
全国的な活動として『ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリ』に出展しています!2011年から2018年までに8回参加し、全国の皆様に鶏ちゃんのおいしさと地域の魅力を伝えてきました。都会に暮らす明宝出身者や、明宝に興味がある人達が私たちの姿を見て、鶏ちゃんを食べて『明宝に帰ろうかな』『明宝に住もうかな』『最高に美味しい』『明宝が好き』と思ってもらえたならこれ以上の喜びはありません。
本当にたくさんのお客様にめいほう鶏ちゃんを食べていただきました!
田舎の小さな村だけど明宝の良さを全国の人に知ってほしい☆その一心です。
\自然がいっぱいで鶏ちゃんが美味しい岐阜県郡上市明宝へ、ぜひ遊びにきてください!!!☆/
近年、鶏ちゃんはご当地グルメという言葉が定着すると共に注目され、TVの旅番組や秘密のケンミンショーなど様々なマスメディアに取り上げていただけるようにもなりました!
果てしない鶏ちゃんの世界『アレンジ鶏ちゃん』
味付き鶏肉である鶏ちゃんはアレンジがしやすく、アイデア次第でどれだけでも楽しめる食材です。自宅で食べるとき、ほとんどの人が一味を加えたり、チーズをトッピングするなど自分好みにカスタマイズしています。また、加える野菜・具材によっても風味が変わります。もっとも簡単に出来るアレンジは、鶏ちゃん丼や焼きうどんです。
〈鶏ちゃん丼・鶏ちゃん焼きうどん〉
2013年にめいほう鶏ちゃん研究会でアレンジ鶏ちゃんを地元の人に食べてもらうシリーズ企画がありました。「自分たちがいつも食べている鶏ちゃんにこんな食べ方があるんだ!」と大好評でした!
その時に出されたメニューをご紹介します。研究会会員の感性と技術が光るメニューでどれも想像を超える美味しさでした!
〈鶏ちゃん唐揚げ・鶏ちゃんサラダ〉
〈鶏ちゃんビビンバ・鶏ちゃん天ぷら鍋焼きうどん〉
〈三種のキノコと鶏ちゃんトマトパスタ・秋茄子と鶏ちゃんドリア〉
2011年、地元・郡上高校とめいほう鶏ちゃん研究会がコラボして『めいほう鶏ちゃんまん』が誕生!(現在販売していません)
2014年、同高校が『ご当地!うまいもん甲子園』において『鶏ちゃんライスバーガー』を出品し、農林水産大臣賞を受賞しました!受賞後、地元の方に食べていただくために、生徒さんとめいほう鶏ちゃん研究会が共同して調理して、道の駅明宝で1日限定販売を行いました。
高校生のみなさんの独創性とひたむきな姿をみせていただき「鶏ちゃんはアイデアとやる気さえあれば、果てしない可能性を秘めた食材なんだなぁ」と再認識しました。
ぜひ、お気に入りの鶏ちゃんで、あなただけの鶏ちゃんの美味しい食べ方を探してくださいね☆